- 将棋をするメリットは?
- 子供に将棋を習わせていいのか分からない…
- 将棋が強い子供の特徴とメリット・デメリットを教えて!
「苦労してまで将棋をするメリットは何かあるの」と悩んでいませんか?
実は将棋のメリットは考える力を養うだけではありません。なぜなら先を読む力や集中力、決断力など、人生で役立つスキルを磨くことができるからです。

自分が将棋するのも良し、子供に習わせるのもいいですね!
藤井聡太さんのように大活躍してくれるかも…
私はアマ三段になって集中力が付きました。一方で、上達に時間がかかるなどのデメリットも存在します。
この記事では、将棋を始めるべきか・子供に習わそうかと迷っている方のために、将棋のメリットとデメリットを詳しく解説します。
この記事を読むと、将棋が強い子供の特徴や、子供に将棋を習わせる効果についても分かるようになるでしょう。
結論は将棋が強い子供には、学業や将来の仕事に生かせる可能性もあることです。
子供が初段レベルを目指している方は、次の記事をご覧ください。
>>関連記事▶「将棋を趣味にして初段レベルに┃3つのメリットと5つの上達方法を解説」




まだ初心者なので練習法と勝ちやすい戦法を知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介しています!
>>関連記事▶「将棋初心者が強くなる上達方法【5つの練習法と勝ちやすい戦法3つ】を徹底解説」
ABEMAの将棋チャンネルは観るだけで上達できるためおすすめです。
将棋をする7つのメリット



将棋をする7つのメリットとして、次のものが挙げられます。
以下で順番に見ていきましょう。
先を読む力が身に付く
将棋のメリットは先を読む力が身に付くことです。
自分の指し手だけでも1つではなく、先を読む力が求められるからです。例えば、将棋には「三手の読み」という格言がありますが「三手の読み」では自分が指して相手が指した後、さらに自分がどう指すかを考えます。
将棋をしている方は「三手の読み」を繰り返すことで、先を読む力が身に付きます。




将棋の格言について知りたい方は、以下の記事で18の格言を紹介!
>>関連記事▶「将棋の始め方は初心者向きの将棋アプリでの対局がおすすめ【攻め方がわからない方へ】」
集中力が身に付く
集中力が身に付くことも将棋をするメリットの1つです。対局中は集中力がないと良い指し手を選べないからです。




将棋をしていたお陰で家族がテレビを観ている横でも、集中して読書や勉強ができるようになりました!
会社の昼休みなどの対局では、助言が入ったり「悪い手を指して逆転した」など、観客から雑音が入ったりします。目の前の対局にのみ全精力を注ぐため、集中力が身に付きます。
決断力が身に付く
将棋をするメリットとして決断力が身に付くことが挙げられます。数多い指し手の中から、一手だけを選ぶ必要があるからです。




最初に頭に浮かんだ手に読みを入れて決断しています!
プロ棋士の1局の平均手数は約110手といわれています。会社で昼食後に1局を110手で指すと、わずか30分程度の間に約55回は指し手を決断する計算になります。
何度も指し手の決断を繰り返すことで、決断力が身に付くことはメリットです。
仕事ができると思われる
将棋をしていると、仕事ができると思われる点はメリットです。読みに集中して短時間に指し手を選んでいると、周囲から聡明に思われることが多いからです。
昼休みに職場の人が見守る中で終盤で詰み筋を発見し、あっという間に相手玉を詰ませた場合などが典型的な例でしょう。
将棋の強さと仕事ができることは別物ですが、仕事ができると思われるのは将棋をしている上での大きな収穫です。
将棋が好きなことを要件として、大手の将棋出版社などが人材採用の募集をしていることも珍しくありません。
礼儀正しさが身に付く
礼に始まり礼に終わるといわれる将棋では、礼儀正しさが身に付くのはメリットです。将棋をしていると、次のように1局で3回は礼儀を重んじているからです。
- 対局開始前に「よろしくお願いします」で一礼
- 対局開始後に「負けました」で一礼
- 感想戦後に「ありがとうございました」で一礼
趣味の将棋を通じて、礼儀正しさが身に付くのはメリットといえるでしょう。
ストレスを解消できる
将棋に打ち込むと、ストレスを解消につながるのはメリットです。勝っても負けても無心になり、嫌なことを忘れられるからです。




逆に将棋する時間が取れないとストレスがたまるかも…
私の場合は仕事を終えて帰宅後に、本榧盤に盛り上げ駒を並べるだけでストレスから解放されたことも数知れないです。
将棋によってストレス解消できるのはメリットといえます。将棋への費用はあまりかかりません。
免状の取得が励みになる
将棋を続けていると、段位免状や級位認定状の取得が将棋を続ける上での励みになるのはメリットです。免状や棋力認定証を取得すれば、履歴書やプロフィールにも記載できるからです。
私も三段免状を取得しましたが、プロフィールには必ず書くようにしています。履歴書に書いたこともありますし、採用担当者や経営者が将棋ファンの可能性もあるので損にはならないでしょう。
免状の取得が将棋継続への大きな励みになる点はメリットです。初段に届かない方は、級位認定状の取得がモチベーション維持につながるでしょう。参考までに免状料金を下表でまとめました。
段級位 | 級位認定状 | 初段免状 | 二段免状 | 三段免状 | 四段免状 | 五段免状 | 六段免状 |
料金 | 4,400円 | 33,000円 | 44,000円 | 55,000円 | 77,000円 | 110,000円 | 275,000円 |
備考 | 10~1級(印刷) | 自筆 | 自筆 | 自筆 | 自筆 | 自筆 | 自筆 |
将棋の認定状や免状を取得するメリットを知りたい方は、次の記事をご覧ください。
>>関連記事▶「【将棋免状を取得するメリット3つ】デメリットとなる値段や発行期間と申請方法を解説」
将棋をする3つのデメリット



将棋をする3つのデメリットとして、次のものが挙げられます。
プロ棋士の場合は渡辺九段のように、長時間の正座で足を痛めることはデメリットです。
以下で詳しく見ていきましょう。
上達するまで時間がかかる
上達するまで時間がかかるのはデメリットです。序盤の定跡や終盤力を鍛える詰将棋、最も難解な中盤を勉強しなければならないからです。
私も三段になるまで3年かかりました。定期的に次の将棋雑誌を購入していました。
- 将棋世界
- 将棋ジャーナル(廃刊)
- 近代将棋(廃刊)
- 週刊将棋(廃刊)
ネットの情報が多い現在は、ABEMA TV将棋チャンネルや将棋のYouTubeチャンネルで棋力を維持しています。
子供でない限り短期間での上達は難しく、上達に時間がかかるのはデメリットといえるでしょう。




ABEMAは次の記事で詳しく紹介しています。
没頭して他のことまで気が回らない
将棋に没頭するあまり、他のことに気が回らなくなるのはデメリットです。家族に迷惑をかけてしまうからです。
将棋に没頭してもバランスを取って、仕事や家事と両立できる方もいます。時間配分や目標設定が上手いのでしょう。




私は計画を立てるのが好きなので、今日は「詰将棋を3題解いて羽生の頭脳の5~10ページを盤に並べよう」など目標を立てていました!
将棋に没頭し、他のことまで気が回らないのはデメリットといえます。
女性だと将棋人口が少なく大会に参加しづらい
女性だと将棋人口が少なく、大会に参加しづらい点はデメリットです。プロ棋士の四段には、女性が1人もいないことで将棋人口の女性比率の少なさが分かるでしょう。(2025年1月5日時点)
2025年1月22日の棋士編入試験でも西山朋佳女流が敗れ、初の女性プロ棋士誕生とはなりませんでした。現在の将棋人口の比率は、男性約8割で女性が2割に届くかどうかといわれています。




2022年に福間(旧姓里見)香奈女流が棋士編入試験に挑戦しましたが、残念ながら女性プロ棋士になれませんでした…。今後も応援しています!
私が将棋大会に参加し始めた頃は、女性の姿を見ることはなかったといってもいいくらいです。
女性が少ないと将棋大会へ参加しづらくなります。今後も女流棋士の編入試験が注目されるものの、女性の将棋人口の少なさは女性にとってはデメリットです。
将棋が強い子供の特徴



将棋が強い子供の特徴として、以下の6つが挙げられます。
- 早見え・早指し
- 急所に手が伸びる
- 対局数が多い
- 勝っても天狗にならない
- 1人でも将棋を勉強する
- プロから指導対局で教えてもらっている
子供の成長速度は速いです。先日将棋のルールを覚えたばかりだったのに、数カ月で有段者になることもあり得ます。小学生低学年で県大会で上位に入るレベルなら、さらに上を目指せます。
中学生の間にプロ棋士になった方は、次の5名だけです。
加藤一二三九段・谷川九段・羽生九段・渡辺九段・藤井聡太竜王・名人の5名はその後活躍し、いずれも名人経験者です。
将棋が強い子供は、将棋教室などでプロから将棋の手ほどきを受けているのでしょう。インターネットが普及した現代でも、日本将棋連盟(東京・関西)や将棋教室に通える子供は地方の子供に比べて有利です。
子供に将棋を習わせる効果



子供に将棋を習わせる効果を3つ紹介します。
以下で見ていきましょう。
忍耐力が身に付く
子供に将棋を習わせると忍耐力が身に付きます。将棋は1局を通し有利な局面ばかりでなく、不利な局面を打開する粘り強さが必要なためです。
忍耐力のある子供は、劣勢になっても諦めずに相手がミスしたら逆転しようと狙っています。
忍耐力が身に付けば、さらに勝率が上がり良いサイクルになるでしょう。
社交性が身に付く
子供に将棋を習わせる効果の1つとして、社交性が身に付くことが挙げられます。特に将棋大会での対面での対局を重ねれば、感想戦などを通じてコミュニケーションスキルがアップするからです。
対局が終了すれば、「この手が悪手でした」「こう指すべきでした」など、お互いの考えを伝え合います。
感想戦などで社交性が身に付くスピードは、子供の方が素直で大人よりも早いでしょう。
感情をコントロールしやすくなる
子供に将棋を習わせると、自分で感情をコントロールしやすくなります。対局で負けても、気持ちを切り替えて次の対局で臨む必要があるからです。




負けたことは早く忘れて、次に向けて気持ちの切り替えが必要ですね!
私はチーム戦などで負けても、仲間を応援しつつ次の対戦相手の将棋を観戦していました。
子供に将棋を習わせる効果として、感情をコントロールしやすくなる傾向があります。
将棋のメリットに関するよくある質問



- 将棋をする人は仕事ができる?
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将棋の強さと仕事ができることは別物です。一方で、将棋は論理的なゲームです。局面の形成判断をすることで、状況を判断する力につながります。問題解決能力や対応力が必要な将棋をすれば、仕事に生かせる可能性もあるでしょう。
- 将棋ウォーズで10秒将棋するメリットは?
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将棋ウォーズで持ち時間が1手10秒以内の対局を選べば、瞬発力が身に付きます。難しい局面でも短時間で指し進め、終盤では詰みを見つけなければなりません。
一方で、将棋の内容が雑になる傾向もあるため、棋力向上のためには持ち時間は10分切れ負けの方がいいでしょう。
- 将棋が強い子の特徴は?
-
将棋が強い子供には、早見え・早指しを始めとした以下の特徴があります。
- 早見え・早指し
- 急所に手が伸びる
- 対局数が多い
- 勝っても天狗にならない
- 1人でも将棋を勉強する
- プロから指導対局で教えてもらっている
プロからの手ほどきを受けている点も大切な特徴の1つです。
まとめ:将棋のメリットとデメリットを理解して上達しよう!



将棋をするメリットは以下の7つです。
- 先を読む力が身に付く
- 集中力が身に付く
- 決断力が身に付く
- 仕事ができると思われる
- 礼儀正しさが身に付く
- ストレスを解消できる
- 免状の取得が励みになる
将棋をするデメリットとして以下の3つが挙げられます。
- 上達するまで時間がかかる
- 没頭して他のことまで気が回らない
- 女性だと将棋人口が少なく大会に参加しづらい
将棋をするメリット・デメリットを理解した上で、上達を目指しましょう。
上達方法を知りたい方は、次の記事をご覧ください。
>>関連記事▶「将棋初心者が強くなる上達方法【5つの練習法と勝ちやすい戦法3つ】を徹底解説」
子供がいる方は、以下の子供に将棋を習わせる3つの効果を参考に、親子で将棋をするのも1つの方法です。
- 忍耐力が身に付く
- 没社交性が身に付く
- 感情をコントロールしやすくなる
上達が進めばプロから指導対局を受けるなど、将棋が強い子供の特徴を理解して勉強を進めましょう。




「子供には初段を目指してもらいたい」という方は、次の記事を参考にしてください。
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