「将棋の始め方が分からない」とお悩みの方も多いでしょう。相手の玉を詰ませれば勝敗が決まるのですが、詰ますまでには、序盤・中盤・終盤の段階があります。
私は小学生のクラスで将棋が流行っていて、トーナメント戦で将棋の始め方が分かりました!
本記事では、小学生時代に将棋を覚えた私が、将棋の始め方に最適な5つの方法を解説します。記事を読むと、将棋の攻め方がわからない方は、対処法が理解できるようになるでしょう。
ABEMAの将棋チャンネルは、観る将から始められて上達できるためおすすめです。
将棋の始め方の基本は相手の玉を詰ますこと
将棋の始め方の基本は相手の玉を詰ますことです。まずは基本ルールとして、次のことを理解しましょう。
- 将棋のルールを覚える
- 駒が成るとどうなるかを知る
- 相手玉を先に詰ました方が勝つ
以下で詳しく解説します。
将棋のルールを覚える
将棋の駒は8種類あり、以下の決まりがあります。
- 自分の駒があるマス目には進めない
- 相手の駒のあるところに進めると駒を取って持ち駒にできる
- 持ち駒は原則としてどの場所に置いてもいい(行き場所がないところはNG)
- 相手の陣地(相手寄りの3段目)に駒を進めると駒を成れる(玉と金はNG)
- 成っても成らなくていいが、1回成ったら戻せない
他にも二歩すると負けになり、千日手(同一局面が3回出現)だと指し直し、入玉などのルールがあり特に初心者は二歩に注意しましょう。
駒が成るとどうなるかを知る
駒の動ける範囲と成ったときにどこに行けるか不安な方は、下記で確認してください。
銀・桂・香・歩は、成ると「金」と同じ動きができます。銀の場合は、成らないケースも多くあります。それぞれの駒の裏を見ると、成銀・成桂・成香・と(金の崩し文字)と書かれています。
画像引用元:日本将棋連盟ホームページ
相手玉を先に詰ました方が勝つ
自分の駒台にあふれるほどの持ち駒があっても、先に詰まされては負けてしまうのがルールです。将棋は相手玉を一手でも速く、詰ました方が勝ちなのです。
将棋あるあるですよね…持ち駒はタイミング良く使いましょう!
将棋のルールと駒の動きを覚えて、相手玉を詰ますことを優先しましょう。
将棋の始め方に最適な方法5選
ここでは、将棋の始め方に最適な方法を5つ紹介します。
- 観る将から始めてみる
- YouTubeで将棋を観戦する
- 将棋の入門書で勉強する
- 将棋教室に通う
- 将棋アプリで対局する
以下で詳しく見ていきましょう。
観る将から始めてみる
「まだ将棋を指すのはハードルが高いかも…」と思っている方は、観る将から始めてみるのがおすすめです。観る将とは、次のような方のことです。
- 推しの棋士の追っかけをする(藤井聡太竜王・名人に多い)
- タイトル戦などの現地に出かけて観戦する
- ABEMA TVの将棋チャンネルなどで棋士のランチ・夕食やデザートなどを観て楽しむ
実際に将棋を指すわけではありませんが、将棋に触れる機会が多くなれば、観る将同士の交流もあって対局へのハードルが低くなるでしょう。
ABEMAの将棋チャンネルは、観るだけで上達できるためおすすめです。
YouTubeで将棋を観戦する
YouTubeでの将棋観戦は、将棋を始めるのに適した方法です。YouTubeを観ているうちに、自然と将棋の指し方が分かってくるからです。
将棋関係では、さまざまなYouTubeチャンネルがあります。
- ABEMA 将棋【公式】:ほぼ全てのタイトル戦をカバー(ABEMAトーナメントは超早指し)
- JT公式チャンネル:将棋日本シリーズ「JTプロ公式戦」観戦(持ち時間が短いので初心者向き)
- 将棋放浪記【プロ棋士】:藤森哲也五段が将棋ウォーズ実況とソフト棋神を使用して感想戦をする
- 戸辺チャンネル:戸辺誠七段が振り飛車の将棋ウォーズ実況をし攻めっ気の強い指し回しを披露
他にも将棋系YouTuberもいるので、観やすいものを選んで将棋を始めるきっかけにしましょう。
おすすめのYouTubeを知りたい方は以下の記事を参考にしてください!
関連記事▶「【将棋YouTube動画おすすめ9選】プロ棋士による定跡と棋譜や評価値入り動画あり」はこちらから
将棋の入門書で勉強する
しっかりと基礎を勉強して将棋を始めたい方には、将棋の入門書を1冊購入してみるのがおすすめです。おすすめの入門書として、下記のものが挙げられます。
- 羽生善治のやさしいこども将棋入門-勝つコツがわかる5つのテクニック(羽生善治九段 監修):基礎の基礎から子どもと学びたい方向け
- 【改訂版】羽生善治のみるみる強くなる将棋入門(羽生善治九段 監修):ロングセラー累計50万部超えの人気シリーズ
- 【改訂版】羽生善治のみるみる強くなる将棋入門 序盤の指し方(羽生善治九段 監修):序盤で得意戦法(棒銀・右四間飛車・石田流)を持つことも紹介
- 【改訂版】羽生善治のみるみる強くなる将棋入門 終盤の勝ち方(羽生善治九段 監修):終盤力アップのために詰み・寄せの形を紹介
2~4の3冊セットで学ぶも良し、迷った時は【改訂版】羽生善治のみるみる強くなる将棋入門がおすすめです。
将棋教室に通う
近くに将棋教室や道場があれば、将棋の始め方として最適です。将棋教室などでの指導者には、下記のような方が挙げられます。料金はかかるものの、上達スピードが違います。
- プロ棋士
- 元奨励会員
- アマ高段者など
初心者の場合には、駒落ちから始めてくれたり、初心者同士でレベルが同じ方とも対局できたりするので安心です。近くに将棋教室などがなければ、以下の将棋アプリで対局する方法もあるのでぜひ参考にしてください。
将棋アプリで対局する
初心者向けの将棋アプリには、以下のものあります。
- ぴよ将棋:「待った」や「やり直し」もOK
- 将棋アプリ 将皇(入門編):基本ルールや問題集もあり、腕が上がれば通常版にステップアップ
- 日本将棋連盟公認アプリ「将棋ウォーズ」:CPUの難易度は「簡単」にしてコンピューターと対戦
手軽に始めたい方には、初心者向けの将棋アプリが向いています。「将棋ウォーズ」では、有料でプロ棋士との駒落ち対局の指導が受けられる点が特徴です。指導対局券20枚(2,000円)で、プロ棋士とのリアル対局が家にいながら受けられます。
「将棋ウォーズ」には、受けずに攻める人が多いので勝つためには攻めざるを得ません。知らない人が苦手なら友達対局もできるので、おすすめの将棋アプリです。
「初段レベルに近づく勉強法だけでも知っておきたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
関連記事▶「将棋を趣味にして初段レベルに┃3つのメリットと5つの上達方法を解説」はこちらから
将棋の始め方で戦法や攻め方がわからない方へ
将棋の始め方で戦法や攻め方がわからない方は、以下のことに気を付けましょう。
- 得意戦法を身に付ける
- 序盤の手筋を知る
- 中盤の手筋を知る
- 終盤の手筋を知る
以下で得意戦法を身に付ける大切さを解説し、序盤~終盤の手筋では将棋の格言を紹介します。
得意戦法を身に付ける
得戦法を身に付けることが、初心者にはおすすめです。得意戦法を身に付けると、選んだ戦法の知識が豊富で定跡への理解度が深く、勝率もアップする可能性が高くなるからです。初心者向きの戦法を3つ挙げておきます。
- 棒銀
- 右四間飛車
- 石田流
上記の戦法は攻撃力があり、初心者同士の対局では勝ちやすいといえます。自分に合った得意戦法を身に付けることが上達の近道です。
序盤の手筋を知る【6つの格言】
「振り飛車には角交換を狙え」という格言がありましたが、現在では振り飛車側から角交換をする「角交換振り飛車」があるほどで、序盤も大きく変化しました。序盤の手筋を知るための格言を挙げておきます。
- 居玉は避けよ
- 玉飛接近すべからず
- 玉の守りは金銀3枚
- 序盤は飛車よりも角
- 取る手に悪手なし
- 仕掛けの筋に飛車を振れ
1と2を怠ると王手飛車の筋がつきまといます。駒得重視の森下卓九段は「駒は取る手に悪手なし」を主義として、駒台には常にたくさんの歩が乗っていました。「仕掛けの筋に飛車を振れ」とは、振り飛車党のためにあるような格言です。
中盤の手筋を知る【7つの格言】
「桂馬の高飛び歩の餌食」といわれていましが、今では桂の2段跳ねが「天使の跳躍」と呼ばれる攻めの理想形です。桂を取られる間に攻められれば、バランスは取れているという考えです。
- 3歩持ったら端に手あり
- 3歩持ったら継ぎ歩に垂れ歩
- 攻めは飛角銀桂
- 位を取ったら位の確保
- 金底の歩岩より堅し
- 桂馬は控えて打て
- 両取り逃げるべからず
1と2ができれば、もう初心者とはいえません。攻めに歩を使って相手の玉頭・角頭を狙うのが将棋の本筋です。4と5は、自陣の守りを重視した現実的な格言です。
中盤においては、思い切った攻めが必要になれば6と7のように攻めの手がかりを作って、相手玉に攻めかかることも必要です。
終盤の手筋を知る【5つの格言】
終盤は駒の損得よりもスピード重視です。とはいえ「と金」の威力は大きく、相手に渡しても歩が駒台に残るだけです。
- と金の遅早
- 一段金に飛車捨てあり
- 玉は包むように寄せよ
- 玉は下段に落とせ
- 寄せは俗手で
「中段玉寄せにくし」ともいいますが、3と4のように玉は包むように下段に落として寄せるのがいいでしょう。綺麗に決めようとしないで、俗手で寄せるのが1番です。
ここまで紹介した序盤~終盤の格言を参考に、良い手筋を覚えていくと攻め方がわからないときに役立ちます。
将棋の始め方に関するよくある質問
ここでは、将棋の始め方に関するよくある3つの質問に答えていきます。
- 将棋初心者の最初の一手は?
- 将棋AIの無料アプリはありますか?
- 将棋で駒が裏返ったらどうなる?
以下で順番に回答します。
- 将棋初心者の最初の一手は?
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将棋初心者の最初の一手は、飛車を働かせる2六歩や角筋を通す7六歩です。序盤では、飛車と角を働かせることが重要なためです。藤井聡太竜王・名人は「初手お茶」というキャッチフレーズで有名ですが、飛車を働かせるため先手2六歩、後手番なら8四歩とします。
- 将棋AIの無料アプリはありますか?
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将棋AIの無料アプリは多いです。上述した「ぴよ将棋・将棋アプリ 将皇(入門編)・将棋ウォーズ」の他に、以下のアプリも無料です。
- 百鍛将棋初心者向け
- 将棋クエスト
- みんなの詰将棋
いずれも初心者に対応し「みんなの詰将棋」は1~11手詰めの詰将棋を約1,020問収録しています。
- 将棋で駒が裏返ったらどうなる?
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相手の陣地に入って裏返った駒で、歩・香・桂・銀は「金」と同じ働きをします。飛車は竜、角は馬となり、従来の動きの他に玉同様に周囲に一つずつ進めるようになるのです。玉と金は動きが変わらず、成ることができません。
まとめ:将棋の始め方にはアプリでの対局がおすすめ!
将棋の始め方として最適な方法には、次の5つが挙げられます。
- 観る将から始めてみる
- YouTubeで将棋を観戦する
- 将棋の入門書で勉強する
- 将棋教室に通う
- 将棋アプリで対局する
戦法や攻め方がわからない方には、以下の4つがおすすめです。
- 得意戦法を身に付ける
- 序盤の手筋を知る
- 中盤の手筋を知る
- 終盤の手筋を知る
将棋の始め方が分からない初心者の方は、本記事を参考に得意戦法を身に付けて将棋アプリで対局してみましょう。
ABEMAの将棋チャンネルは、観るだけで上達できるため観る将の方におすすめです
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