将棋を趣味にして初段レベルに┃3つのメリットと5つの上達方法を解説

  • 将棋が上達するには時間がかかる…
  • 初段を目指す上達法が分からない
  • おすすめの上達法を教えて!

将棋を趣味にしたものの、駒の動かし方を覚えてから初段になるにはかなりの時間がかかります。さまざまな戦法への対応策を覚える必要がある上に、序盤・中盤・終盤の戦い方のリズムをつかむのが難しいためです。

アキ

強くなるのは本当に難しいですよね…

本記事ではアマ3段で将棋の盤駒に500万円以上つぎ込んだ私が、将棋の面白さと将棋を趣味にするメリットを3つ紹介します。記事を読むと、初段に近づく5つの上達方法が分かるようになるでしょう。

先に結論からいうとABEMAの将棋チャンネルが、観るだけで上達できるためおすすめです。

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目次

将棋を趣味にする面白さが増えた

実際に将棋を指すのも楽しいのですが、最近は「観る将」の方が多くなり将棋の楽しみ方が増えました。

観る将とは以下のような人のことです。

  • 推しの棋士の追っかけをする
  • タイトル戦などの現地に出かける
  • 棋士のランチ・夕食やデザートなどを観て楽しむ

推しの羽生善治九段の全盛期には、私は函館・札幌・熊本などへ飛行機を利用して大盤解説会を見に行って臨場感を楽しんでいました。

滋賀県彦根市で行われた羽生善治九段と谷川九段の「王将戦」では、対局開始からの10分間を対局者と同じ空間で観戦できて、緊迫した空気を味わえました。

>>将棋めしについて知りたい方は、【関連記事】▶「【将棋の勝負めし】藤井聡太竜王の昼食の将棋めしを紹介!食事できる名店おすすめ4選」をご覧ください。

将棋を趣味にする3つのメリット

将棋を趣味にする3つのメリットは以下の通りです。

  1. 決断力が身に付く
  2. 継続力が身に付く
  3. 推しの棋士が見つかると生活にハリが出る

以下で解説します。

決断力が身に付く

将棋を趣味にすると決断力が養われます。特にアマチュアの将棋では、短時間の間に指し手を選ぶ必要があるため、なおさらです。

  羽生善治九段は、著書【決断力】【結果を出し続けるために】の中で次のように述べています。

  • 将棋を指す上での決め手は「決断力」
  • 的確に素早い決断をするためには情報を敢えて捨てる
  • 大切なタイトル戦のときこそ一歩踏み込んでみる

タイトル戦で敢えて一歩踏み込むというのが、羽生先生らしい言葉ですね。

将棋では1手ごとに指し手の善悪を判断しなければならないため、決断力が身に付きます。

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継続力が身に付く

将棋を趣味にすると、継続力が身に付くのはメリットです。将棋が上達するまでには、勉強を継続する必要があるためです。

将棋は王様を詰まされるゲームで、自分の負けを認めるときには「負けました…」と投了の意思表示をしなければなりません。最後にミスをした方が負けるゲームなので、「もっと頑張ろう!」と次に向けて気力が湧いてきます。

私もアマ3段になるまで、約3年間かかりました。3年かけて次のことを繰り返し、継続力が身に付いたのです。

  • プロ棋士の棋譜並べ
  • 3~5手程度の詰将棋を数多く解く
  • 実戦を繰り返す

推しの棋士が見つかると生活にハリが出る

私の推しは羽生先生(羽生永世7冠)です。推しの対局があれば、生活にハリがでます。羽生先生の存在だけで励まされるからです。

羽生先生の対局日をチェックして、可能な限り対局をチェックするようにしています。手に汗握る接戦を勝てばほっとしますし、逆転負けで目の前が真っ暗になることも。

X(旧Twitter)を見ていると、将棋ファンの推しの棋士として次の3人が多いです。

  • 藤井聡太竜王・名人
  • 豊島九段
  • 永瀬九段

皆さんも推しの棋士を見つけて、楽しそうで生活にハリが出ているようです。

将棋を趣味にして初段レベルになる5つの上達方法

将棋でアマ初段レベルになるための上達方法は以下の5つです。

  1. 将棋道場や大会での実戦
  2. オンライン将棋での対局
  3. 将棋の本でプロ棋士の棋譜並べ
  4. 将棋のYouTubeを観て戦法の勉強
  5. ABEMAでの将棋観戦

以下で詳しく見ていきましょう。

アキ

「まだ初心者です」という方は、下記の記事を参考にしてください!

関連記事▶「将棋の初心者が将棋を強くなるには【5つの練習方法と勝ちやすい戦法3つ】を徹底解説」はこちらから

関連記事▶将棋の始め方は初心者向きの将棋アプリでの対局がおすすめ【攻め方がわからない方へ】はこちらから

将棋道場や大会での実戦

近くに将棋道場があれば、上達する手段として最適です。将棋道場では、プロ棋士や元奨励会員などが指導対局を行っているところもあるからです。有段者も多いですが、初級者の場合には駒落ちから指導してくれます。

都市部には将棋道場が比較的多いのですが、地方では近くに将棋道場のないこともあるでしょう。

近くに将棋道場がない方におすすめの上達法は、近隣地域の将棋大会への参加です。

  • 車や電車で時間をかけて将棋大会に参加する
  • 参加費と交通費がかかる
  • 元を取ろうと一生懸命にならざるを得ない

私は県内や隣の県はもちろんですが、車で片道2時間以上かけて職場の将棋仲間と一緒に将棋大会に出場し入賞した経験があります。

将棋道場や大会での実戦は、対面ならでの上達方法です。「早く強くなりたい」という思いが強くなるでしょう。

オンライン将棋での対局

将棋のために外出する時間がない方におすすめなのが、オンライン将棋での対局です。近年では、さまざまな将棋アプリ・対局サイトがあり、手軽に始めやすいからです。

日本将棋連盟が正式に認めている将棋アプリ・対局サイトとして、下記の2つが挙げられます。

将棋ウォーズ(日本将棋連盟公認アプリ):プロ棋士との指導対局あり(有料)
将棋倶楽部24(日本将棋連盟公式のオンライン将棋対局サイト)

初心者から級位者の方には、将棋ウォーズがおすすめです。将棋ウォーズでは、駒の動かし方から対局(10分切れ負け・3分切れ負け・1手10秒)までが簡単にできるからです。

将棋倶楽部24は初心者から8段までのレーティング制を採用し、他の将棋アプリや対局サイトより高段者が多く昇段・昇級が厳しいといわれています。

将棋の本でプロ棋士の棋譜並べ

以前から多くある上達方法は、将棋の本でプロ棋士の棋譜を並べることです。パソコンのマウスでクリックするよりも、棋譜並べをして「指がこの手を指せといっている」という棋士もいるためです。

私も「羽生の頭脳」を始めとした、数多くの将棋の本で勉強しました。将棋盤に棋譜並べるのとパソコンで観るのでは、頭への入り方が違うように感じます。

私のおすすめ本┃永世7冠が初心者から有段者の棋譜を分かりやすく解説!
【上達するヒント 羽生善治著】

将棋の勉強法として、最も一般的なものが棋譜並べです。

>>「上達するヒント」はこちらから

関連記事▶【将棋の本おすすめランキング11選】購入した振り飛車・居飛車・詰将棋編はこちらから

将棋のYouTubeを観て戦法の勉強

将棋系ユーチューバーが多くなりました。将棋系ユーチューバーは、紹介した「将棋ウォーズ」での対局実況を配信しています。読売新聞を始めとした5大全国紙は、タイトル戦などの対局をYouTubeで配信しています。

YouTubeは簡単に観られるため、手軽な将棋の勉強法として最適です。

私がチェックしているのは、2つのYouTubeチャンネルです。

  • ABEMA 将棋【公式】:ほぼ全てのタイトル戦をカバー
  • JT公式チャンネル:将棋日本シリーズ「JTプロ公式戦」観戦用

JT公式チャンネルは、持ち時間が短いので初心者の方に適しているでしょう。

ABEMAでの将棋観戦

将棋の初級者・中級者の方が初段を目指すには、1年を通じてタイトル戦を中心に将棋中継の生放送などを数多く見た方がいいでしょう。

私のおすすめは、ABEMAの将棋チャンネルです。

ABEMA将棋チャンネルの魅力として、下記の2つが挙げられます。

  • 解説者(プロ棋士)と聞き手(女流棋士)による指し手の解説が分かりやすい
  • 将棋AIにより勝率が分かり、指し手の予想が楽しめる

楽しみながら毎日将棋の勉強ができるのは、ABEMA将棋チャンネルです。

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将棋を趣味にする方からのよくある質問

ここでは、将棋を趣味にする方からのよくある3つの質問に答えていきます。

将棋の魅力は何ですか?

将棋は頭脳ゲームで、運に左右されるのは先手・後手を決める振り駒くらいです。どんなに良い手を指し続けても、最後に間違えが方が負けるものです。

アマチュア将棋の終盤は、二転三転のシーソーゲームとなり見ているだけでもハラハラします。

将棋をすることでどんなデメリットがありますか?

将棋に集中し過ぎるあまり、他の用事に支障が出るのはデメリットです。時間を取られて、家事を後回しにして家族に迷惑をかけるような場合です。

かつては「将棋が趣味」というと周囲から暗く感じられがちな印象もありましたが、藤井聡太竜王・名人による将棋ブームにより現在では心配する必要がなくなったといえるでしょう。

将棋のプロ棋士になれる確率は?

将棋のプロ棋士になるためには、子どものうちに奨励会という棋士の養成機関に入ります。奨励会で3段に昇段すると、年2回の3段リーグで勝ち抜いたそれぞれ上位者2名の年間4名が4段となりプロ棋士が誕生します。(26歳の年齢制限あり)

将棋のプロ棋士になれる確率は、毎年わずか0.004%です。

  • 原則として毎年4名がプロ棋士になれる(規程により成績良好な女流棋士・アマチュア高段者からも可能)
  • 子どもで将棋のルールが分かるのは10万人
  • 将棋のプロ棋士になれる確率=毎年4名÷10万人

参考:日本将棋連盟HP
参考:日本将棋連盟東三河支部HP

まとめ:楽して将棋初段レベルに近づくにはABEMAがおすすめ

画像引用元:日本将棋連盟HP

将棋を趣味にすれば、決断力と継続力が身に付きやすく、推しの棋士を見つけると生活も楽しくなります。

初段レベルになる5つの上達方法を紹介しました。

  1. 将棋道場や大会での実戦
  2. オンライン将棋での対局
  3. 将棋の本でプロ棋士の棋譜並べ
  4. 将棋のYouTubeを観て戦法の勉強
  5. ABEMAでの将棋観戦

自身に適した上記の上達法を組み合わせて、将棋を楽しみましょう。楽して将棋初段レベルに近づくためには、ABEMAがおすすめです。

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この記事を書いた人

2025年からブログに足場を移したいライターです。2004年に将棋アマ3段を取得し、公務員時代には将棋の盤・駒に500万円以上つぎ込みました。

北陸生まれで196㎝の大雪の中をスコップ片手に通勤し、校舎の屋上の雪下ろしをしたことも。大学時代をさいたま市で過ごすものの、再び北陸へUターンしました。現在は、和歌山育ちの妻と1人娘の女性陣2人に囲まれて暮らしています。

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