将棋で勝つ方法として重視すべきは、中盤戦での実践的な判断力を磨くことです。序盤の形勢が良くても中盤で判断を誤れば勝機を逃してしまうからです。
いくら序盤でリードしても将棋は逆転のゲームですから…
本記事では、将棋ウォーズでの効果的な対局方法や棋神などの将棋AIを活用した振り返りの実戦例を交えながら、中盤力向上のための実践的な方法をアマ三段の私が解説します。
記事を読むと、将棋で勝つ方法を学ぶことで次の対局に生かせるようになるでしょう。
上達法を詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください!
関連記事▶「将棋を趣味にして初段レベルに┃3つのメリットと5つの上達方法を解説」はこちらから
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将棋で勝つ方法のコツは序盤~終盤力の向上
将棋で勝つ方法のコツとして以下の3つが挙げられます。
- 序盤の研究は将棋の本
- 中盤力の向上は対局
- 終盤の向上は詰将棋
序盤から終盤の全ての段階で対策が必要です。
序盤の研究は将棋の本
何といっても序盤研究は、将棋の本が向いています。将棋AIは以前のように無料で使えないからです。序盤研究に向いているのは、次のような本です。
- 体系的に変化が分かり変化の一覧表があれば尚良い
- プロ好みの難解なものでなくアマでも十分に理解できる
- 1ページで進行する手数が10手以内なら棋力に応じ棋譜並べも不要
戦法ごとに序盤研究が必要なため、難し過ぎない本がいいでしょう。
中盤力の向上は対局
中盤力の向上は対局してみるのがおすすめです。中盤の途中からは定跡を離れ、1局ごとに指し手が異なるからです。
- できればリアルでの対面で対局
- オンライン対局でも短すぎる時間は避ける
- 勝ち負けよりも感想戦や将棋内容を重視
中盤では、どの手を選んでいいのか急に分からなくなります。中盤は最も難しいため、目の前の対局に集中しましょう。
終盤の向上は詰将棋
終盤の寄せ合いを制するのは詰将棋です。詰将棋を数多く解いている方は、寄せのある局面が分かるからです。
- 短手数の詰将棋を数多く解く
- 答えを見て詰め筋を覚えるのも有効
- 隙間時間に毎日継続する
上記の3点ができれば、逆転勝ちも多くなり勝率はアップするでしょう。
中級~初段向けの本や詰将棋の本を知りたい方は、【関連記事】▶「【将棋の本おすすめランキング11選】購入した振り飛車・居飛車・詰将棋編」をご覧ください。
将棋で勝つ方法には中盤力の向上が必須
序盤・中盤・終盤の中で一番勉強しづらいのが中盤といえます。序盤と終盤は本でも学べるからです。次の3点に気を付けて中盤力を鍛えましょう。
- 将棋ウォーズで対戦相手を少し強めに設定
- 対局数よりも質を重視
- 棋神AIでの振り返り
以下で詳しく解説します。将棋ウォーズを利用している方は参考にしてください。
将棋ウォーズで対戦相手を少し強めに設定
将棋ウォーズではコンピューターとも対戦でき、対局相手の強さも選べます。マイページを選んで「アプリ設定>対局>対戦相手の強さ」を設定し、対戦相手の強さは次の5通りです。
- かなり強め
- 少し強め
- おまかせ
- 少し弱め
- かなり弱め(有料オプション)
私は「少し強め」に設定しています。棋力が離れ過ぎるより、自分より少し強いくらいの方と対局すれば勉強になることも多いでしょう。
対局数よりも質を重視
将棋ウォーズでは無料版で1日3局できますが、局数より質を重視しましょう。次から次へとへ対局して局後の検討をしないのは、棋力向上の機会損失です。
- 1手10秒や3分切れ負けはしない
- 10分切れ負けだけにする
- 対局後は必ず検討する
今の勝負どころはどこだったのかを考えると、少しずつ棋力が向上します。
棋神AI解析での振り返り
棋神AIの解析は、対局中の迷った時に次の一手を教えてくれます。対局でなく振り返りに使う方がいいでしょう。
- 対局中に5手連続で助けてもらっても、先の読みが分からない
- 振り返りでは、次の一手・グラフでの形成判断・精密な機能を使える
- 原則有料
キャンペーンなどの際に、棋神解析券や棋神降臨の機能のプレゼントもあります。久し振りに見ると、マイページには棋神解析券23枚と棋神降臨12回分貯まっていました。
将棋で勝つ方法に振り返りを取り入れた実戦例
振り返りに将棋AIを取り入れた、私の実戦例を2つ紹介します。
- 先手居飛車対後手中飛車穴熊の戦い
- 先手三間飛車対後手向かい飛車の戦い
以下では、私が対局した際の棋神AIの解析を見ていきましょう。
先手居飛車対後手中飛車穴熊の戦い
72手目に△9八歩と打たれた局面です。ここまでは互角で先手+194点でやや良しでした。
- ▲同香で-88点に転落
- 最善手が▲8五桂:+713点
- 次善手が▲7五桂:+582点
- 3番手が▲8四歩:+530点
▲9八同香と取る一手かと思っていましたが、AIは全て攻める手を推奨しています。
以下△8一桂▲8四歩△同歩▲9三香成△同桂▲同桂成△同銀▲8三桂△8一玉と進み、先手が優勢で+915点です。自分だけでは分からない変化をAIは教えてくれます。
先手三間飛車対後手向かい飛車の戦い
55手目に▲9七同香と9七の地点で角交換した局面です。ここまでは先手が銀と桂の交換でやや損ですが、次の△4六歩が厳しく後手優勢でした。後手の私は時間に追われて△8八飛成と間違えました。
- 最善手が△4六歩:-3,390点で後手優勢
- 次善手が△5九銀:守りの金を狙い-2,510点
- 3番手が△8二玉:-2,268点
△8二玉だけが守りの手ですが、先手からの▲6四歩△同歩▲同桂の時に王手金取りを避けています。
まとめ:中盤力の向上には将棋AIを取り入れて勝つ方法が最適!
将棋で勝つ方法のコツは以下の3つです。
- 序盤の研究は将棋の本
- 中盤力の向上は対局
- 終盤の向上は詰将棋
中盤力向上のために将棋ウォーズと将棋AIを次のように使うのもいいでしょう。
- 将棋ウォーズで対戦相手を少し強めに設定
- 対局数よりも質を重視
- 棋神AIでの振り返り
対局の振り返りをすることで棋力は上達します。対局したままで終わらないようにしましょう。
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